日々

桜の木の下の穴掘り

今年はひとりでちょろちょろと桜の花を見に行った。家の周囲ではいろいろなところで咲いている。名所と言われているのは飛鳥山公園だけれど、目ざわりなぼんぼりがぶらさがっていて、人も多くて、「今年はお花見をしましたよ」と他人に言うために来たかのよ…

声、声、声…

へっぽこ現代文講師を再開して数週間が経った。以前よりは余裕をもって授業をすることができるようになったので、いろいろと試している。50〜80人ほどを相手に比較的大きな教室で授業をしているので、生徒の顔を覚えることはほとんど不可能に近い。何人かは…

散歩

散歩をした。ここに住んでから一年近くの時間が経過した。生活のパターンが定まると同時に、移動する場所もおおよそのところ固定してくる。日常生活が展開される世界は、家を起点としていくつかの道路に沿った線上に展開されることになる。東京に住み始めて…

腰痛押し問答と病院経営

いつまで経っても良くならない腰痛のために、今週再び病院に行ってきた。本とノートを同時に広げることができないくらいに乱雑になってしまった机と、相変わらずお粗末なままで自宅で二時間も読めば放り出してしまうフランス語の本を読む必要とで、何日間か…

おくりびと

この前、話題になっていた映画『おくりびと』を見てきた。前日の新聞広告に池袋で朝10時から上映されているということを知って、このまま見逃してしまうわけにも行くまいと思って早起き。雨だったのでバスに乗ったところ渋滞で、諦めるしかないかと思ったが…

ただの日記

今日吹き荒れた生暖かい強風が、春一番だったらしい。風が強いからと用心して着て行った重い革のコートはほとんど余計たっだし、追い風に調子づいて全力で自転車を漕いだせいで汗までかいてしまった。リュックのパソコンのせいで腰が痛い。 暖かい陽気だった…

今日の出来事

来週からいよいよ始まってしまう仕事のために、今日はネクタイとシャツを買ってきた。再び現代文講師として、いたいけな高校生たちの親御さんたちから金銭を強奪するのである。申し訳ない。せめて、立派な非順応的な大人へと育成するよう努力する所存である…

歯磨きで腰痛

歯を磨き終わってうがいをしようかと洗面台に屈み込んでいるときにくしゃみをした瞬間、腰に鋭い痛みが! 見事にぎっくり腰です。まっすぐに立てない。おかげで昨日はひもじい思いをしながら一日中横になっていた。寝返りをうつのにも難儀。歩き方はホンダの…

むしかごで肉まん

同居人が「蒸籠」を「むしかご」と読んだ。 さて正しい読み方は?

正月の終わり

今日が日曜日で明日が月曜日。ようやく正月が終わるという気分になる。このように感じるのは、はじめてかもしれない。多くのところに挨拶に行き、諸々のことを片づける。休暇というよりは、普段は何もしていなかったことを埋め合わせる作業を急いでやるとい…

一年の終わり

一年が終わった。さっき除夜の鐘は叩いてきたので、年は改まったが、まだ始まったという気分ではない。 大晦日まで論文を書き続けて終わったため、まだその熱が残っているような気分だ。今日まで取り組んでいたのは、共著の短いもの。半ば相手が定めてくれた…

ぶり大根

寒くなってきた。毎度のことながら風邪をひきかけて、じっくりと寝てあっという間に回復した。気候が変化すると、料理も変わってくる。夏の間は焼き魚や刺身ばかり食べていたのが、ここ数日は連続して煮魚だ。一昨日はひらめ、昨日はかれいと、見た目がそっ…

本屋通い

二日続けて本屋に行った。店内に喫茶店があって、テラスにも出られるようになっている。北向きでしかもそこには大手予備校の校舎があって、諸々のビルが建ち並ぶ裏通りという印象で、あまりよい景色ではない。それでも席に座ってしまえばその建物も背後にな…

昨日の続き

要するに、何かを実際に「やる」ということが必要だと思ったわけだ。理論的実践だとか言って、思考することも一種の行為であるとする考え方もあるが、それは単に職業大学人が自分の立ち位置を正当化するための論法にすぎないし、逃げであることは否定できな…

方向転換の時期かもしれない

某研究員に落ちた。この時期に多くの大学院生たちが一喜一憂する、あれである。今年からネット上で見られるようになったおかげで、郵便屋さんを待ちわびるという作業がなくなったのはよかった。 驚くべきは、人文学の分野の全体で半分以下の順位で、おまけに…

サイクリングをした

今日は天気がよかったのでとても短いサイクリングをした。出発してから早速、隅田川の川岸のよく整備された場所で、近所のパン屋で買っておいた昼食をとった。家を出たときにはすでに空腹だったので、出発するときにはもうそのあたりで食べることは決まって…

小説を読んだ

ずいぶん久しぶりに何冊かの小説を読んでいる。近ごろは時間がなくて、めっきり読む量が減ってしまっていた。かつては、一日のうちで小説を読まない日はないというくらいの中毒症状だったというのに、気がついたら漫画の立ち読みの頻度もずいぶん減ってしま…

動物園と禿げ頭

天気のよい日が続いた。よく晴れて空が青いような日は、睡眠時間が多少短かろうが、昼くらいまで惰眠を貪ろうが、目が覚めたらすぐに活動に移ることができる。どんよりとした日は逆に、午前中どころか一日中目が覚めずに終わってしまうことが多い。いまみた…

すべてを雑事にしないために

結局、論文の提出は来年度に延ばすことにした。意外に早い決断だ。冷静に考えてみて、無理だと思った。そのせいで昨晩はほんの少し眠れなくなったりもしたけれど、そう決めてしまえばずいぶんと気が楽になった。考えてみれば、来年の三月まではバイトをする…

膨らむ妄想

論文を書く過程で最も楽しいのは、実際に書いているときではなく、妄想を膨らませているときである。構想ではない。妄想である。きちんとした骨組みをもたず、散発的な思いつきをもとに、とてもおもしろい内容のものが仕上がるような気がしてくるのである。…

枕がくさい

毎日暑い。夏だからあたりまえではないか。しかし暑い。挨拶のような形で「暑いねえ〜」と言うと「夏だからあたりまえだろ」とか「いちいち口にするな」と言う人がいる。気持ちもわからないではないが、非常に狭量な心持ちである。暑いと言うと余計に暑く感…

凝った

ずいぶんと久しぶりになってしまった。この間何をしていたのかというと、論文を書いたり夏バテしたり家事をしたりしていた。いつもと同じだった、とまとめることができる。いろいろ書くこともあったような気もするけれど、ほとんど忘れてしまった。鰻を食べ…

不思議な喫茶店

クソ暑いですね。まだ体が暑さに慣れきっていない。なぜ二十数年間生きてきて、夏の暑さがどのようなものなのかということを、暑くないときに生々しく想像することができないのだろうか。小学生の頃は大人になればそれができるようになるのではないかと期待…

長い顔

最近はまた毎日のように自転車を乗りまわしている。滞在する場所といえば自宅と大学と池袋という三ヶ所に限定されるという生活になって久しいのだが、引っ越しのおかげでその三ヶ所が自転車で20分以内の距離で結ばれるようになって、喜び勇んで出かけるよう…

散髪

髪を切ってきた。湿気の多い季節が多くなって、妙なクセのある私の髪は、おでこにひっついたり外に向かって広がったりと、なかなか大変なことになる。面倒で金もかかるので、強い決意をしないとなかなか切りに行くことがない。今回はかなり早いほうだったと…

ジツゾン的

友人にこのブログを「ジツゾン的」と評された。何のこっちゃいと思えば、生活者的である、ということらしい。なるほど。ジツゾンと言うと、生きる意味とは何ぞや私が私たらしめている核心的なものとは何ぞやといった類のことを考えるものであると思いがちだ…

写真

こんなかんじ

犬がやってきた

実家で家族たちが犬を飼い始めた。柴である。鼻先が黒くてどちらかというと熊のような顔をしていたのが、ひと月近く経って、だいぶ犬らしい顔をするようになった。体重も二キロほど重くなったとのことである。しかしまだ犬になりきっていないらしく、たまに…

一年が経ちまして

本日は同居人と暮らし始めて一周年。様々あった。感慨深いと言えるほどに落ち着いたというわけでもない。それでも、わずかな期間とはいえ、これだけやってこられたということは、自分なりには大したものだと、少しは思う。お互い多くのことが激変した。その…

身辺雑記

引っ越してきてから約ひと月が経った。なかなかよいところである。ジュンク堂がある池袋にも、大学にも、自転車で行くことができる。自分にとっての東京の主要な場所には、ほぼすべて自転車をこいで向かうことになる。考えてみれば、再び埼玉に住むようにな…