2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

春日直樹『〈遅れ〉の思考』

睡眠不足で気分もすぐれなかったので、以前から気になっていたこの本を買って読み終えた。著者は文化人類学者だが、私のような門外漢がイメージするようなそれとは大きく隔たった思考を展開していた。問いを提出することは思考の道筋を限定することに等しい…

年の瀬

はじめて第九を聞きに行く。合唱はもちろんだけれど、第二楽章が好き。神経症的な緊張と不安を感じさせるような音楽に惹かれるという自分の傾向を自覚した。国立音大の学生たちの合唱だったがなかなかよかった。家族と思われる客もいて、いいな、と思った。 …

論文

論文執筆というのは、それまでの研究によって吸収してきたものを吐き出す作業である。これまで私はそう考えてきた。要するに、私にとってはウンコである。他人の論文を読むというのは、他人のウンコを興味深く拝見することである。 このように考えるようにな…

読了

先日、超特急でNaissance de la biopolitiqueを読み終えた。どうしても読み終えておきたくて、一日に150ページというフランス語読書新記録を樹立したりもした。最後は朦朧としていたが、おおよそのことは理解できた。一言一句を理解しなければならないような…

性格が悪い

巡り巡って、ニーチェ『道徳の系譜』を読んでいる。フーコーとの繋がり、特に『監視と処罰』への影響も理解できた。それだけでなく、いわゆる大陸系の哲学は、本当にキリスト教哲学なのだということも実感。リクールを読んでいる途中だけになおさらその印象…

偶然

大学院の演習での発表のためにリクールをねちねちと読み続けている。おもしろいような回りくどいような、変な印象をもつ。なぜこれを論じるにあたってそれを論じる必要があるのか、というのがいまひとつ掴みきれない。ベルクソンのように、かつて自分が熱心…

動物園

昨日は上野動物園に午前中から行った。何をやっているんだか。しかし肌寒い快晴で、見ているこちらは少々寒かったのだが、動物たちはとても元気だった。立派に鬣(たてがみ)の生えた雄ライオンが母親に甘えていたり、ゴリラが間近で日向ぼっこをしていたり。…

あらたいへん

今年の四月くらいまでは、フーコーの権力分析をエピステモロジーの系譜に位置づけるために、カンギレムやアルチュセールを必死になって読んでいた。特にアルチュセールに関しては、フーコーのマルクス主義に対する批判がどこにあるのかということを理解する…

再会

大学構内にて、学部のときの同級生に遭遇する。今年度からロースクールに通っているはずなのだが、なぜだか一度も出くわすことがなかった。建物も至近距離だというのに。何となくそろそろ出没するのではないかと思っていたので大きな驚きではなかったが、そ…

書き終わり

紀要論文の書き直しが終わった。今度こそは、と思う。もはや完全に飽きてしまっている。今日は疲れて頭がまわらなかったから手を出すことができたが、もう一度読めと言われても断固拒否する。それで掲載拒否になったらしょうもないけれど。

徹夜明け

心も体も極度の疲労。にもかかわらず朝からカボチャの煮つけを作り、大学にてティーチングアシスタントの業務を行い、久しぶりに会った先輩とお茶を飲み、帰ってからは晩飯を作り、浦和レッズの応援をした。ほとんど地に足がついていない。 解脱してしまった…

この一週間

あっという間に日々が過ぎてゆく。この一週間ほとんど勉強もしていない。心労で寝込むというのも初体験。その昔も似たようなことはあったのかもしれないが、もしかしたら成長期と重なっていて、ただ寝ているだけというのと区別がつかなかったのかもしれない…

浦和レッズが優勝を逃す

なんてこった。予想もしていなかった。確かに見ていて楽しいサッカーをしていたとは言えないけれど、最後のツメのところでは強いという印象があったのに。つまらないサッカーをしたうえでの敗北というのでは、けっこう悔しい。デンと構えたフォワードに頼る…