読了

先日、超特急でNaissance de la biopolitiqueを読み終えた。どうしても読み終えておきたくて、一日に150ページというフランス語読書新記録を樹立したりもした。最後は朦朧としていたが、おおよそのことは理解できた。一言一句を理解しなければならないようなテクストではなく、むしろ、ちまちま読んで全体の文脈を見失うよりも、できるだけ早く読んで骨格を掴むべき講義録だった。
そして、それほど重要なテクストではない、という結論に達した。もちろんフーコーの仕事全体を解釈するうえでの自分の枠組みによってそのように結論づけることができる、というだけのことかもしれない。だからこそ、解釈の枠組みの正当性それ自体をきちんと論証する必要がある。それについては自信があるので、早くとりかかることにしたい。
しかし、じっくり腰を据えることのできる状況にないのが非常に悲しい。研究者(卵含む)は常にみんながそう思っているのだろう。