2011-01-01から1年間の記事一覧
精神科医の中井久夫氏が阪神大震災に際して書いたものが、無料で閲覧できるようになったそうです。 http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/ 安全地帯からクソくだらないことを喚く阿呆なクソ野郎が多い中で、何らかの参考にはなるかもしれません。本当…
地震があったときは、お茶の水にいた。妻の通う産婦人科があり、仕事がなかったので同行していた。ホワイトデーのお返しという名目で恐喝され、結婚式を挙げたホテルで昼飯を食べ終わり、手洗いに立った妻を待ちながらぼんやりしていた。揺れ始めてから少し…
授業で使おうかと思ってベルクソンを読み返していて、何だか変な気分になった。「困惑」とでも言うべきなのでしょうか…。オカルト的な妄想が盛りだくさんで、本気で言っているのかしらと思ってしまった。あるところまではおもしろかったのに、しだいにあれ?…
大学入試カンニングについて。最初はわけがわからなかったけれど、実態が明らかになってみると、単にノイローゼでしたってことでしょう。大騒ぎをしたわりには、あっさりとした話だ。立場上はカンニングを奨励することはできないが、同時に、なぜカンニング…
最近気づいたのだが、新聞の効用を説くのは新聞社の人間だけだし、紙の本の意義を説くのは書き手か出版業界の人間だけだ。これまで気づかなかったほうがどうかしているんだけど。同じように、哲学の意義を説くのも業界人だけだ。自分が職業にしている事柄の…
今学期の大学では、ルソーを中心に扱った。本当はもっとマルクスに時間を割くつもりだったのだが、調子に乗って喋っているうちにそんな余裕がなくなってしまった。実は学内に右翼の学生が潜んでいて、ぼこぼこにされたりしたらどうしようなんて思っていたが…
今日は自治体が主催する父親学級的なものに妻と行ってきた。今年に入って三度目の発熱から何とか復活して最初の外出。難儀な年である。 何やかんやで勉強になった。沐浴の仕方なんかは写真を見るだけではよくわからない部分があったのだが、ビニール製の気味…
研究で得たものを改めて考えてみると、むつかしい本を読めるようになったということ以外には何もないということに気づかされる。げんなりする現実だ。いったい何をやっておったのだろう。できるようになったのがこれだけなのだから、もちろんまだ何もやって…
洗濯機を買った。これまでは例によって、一人暮らしを始めるときに買ったものを使っていた。いつだったか分厚い毛布を無理矢理に押し込んで洗おうとして「ばきっ」という音がして以来、ずっと異音がし続けていた。内槽がぐらぐらしていたんだろうな。とりあ…
この前、現代文の授業の折りに、「子供を作る」という表現には何となく違和感がある、「子供ができる」と言ったほうが実感に即しているような気がするという話をした。前者は、何か別の人格をもった別の個体が誕生するということを忘れていて、一人の人間を…
今年は五月に赤子が生まれることになっている。日ごとに大きくなってきているのが、腹の中で動く様子から、文字どおり手に取るようにしてわかる。最初は「ぽこんぽこん」という動きだったのが、いまでは「ぼこっ」やら「ぐいーん」やらがメインになっている…