中井久夫 震災

精神科医の中井久夫氏が阪神大震災に際して書いたものが、無料で閲覧できるようになったそうです。 http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/ 安全地帯からクソくだらないことを喚く阿呆なクソ野郎が多い中で、何らかの参考にはなるかもしれません。本当…

地震

地震があったときは、お茶の水にいた。妻の通う産婦人科があり、仕事がなかったので同行していた。ホワイトデーのお返しという名目で恐喝され、結婚式を挙げたホテルで昼飯を食べ終わり、手洗いに立った妻を待ちながらぼんやりしていた。揺れ始めてから少し…

困惑

授業で使おうかと思ってベルクソンを読み返していて、何だか変な気分になった。「困惑」とでも言うべきなのでしょうか…。オカルト的な妄想が盛りだくさんで、本気で言っているのかしらと思ってしまった。あるところまではおもしろかったのに、しだいにあれ?…

ついでに

大学入試カンニングについて。最初はわけがわからなかったけれど、実態が明らかになってみると、単にノイローゼでしたってことでしょう。大騒ぎをしたわりには、あっさりとした話だ。立場上はカンニングを奨励することはできないが、同時に、なぜカンニング…

語るまい

最近気づいたのだが、新聞の効用を説くのは新聞社の人間だけだし、紙の本の意義を説くのは書き手か出版業界の人間だけだ。これまで気づかなかったほうがどうかしているんだけど。同じように、哲学の意義を説くのも業界人だけだ。自分が職業にしている事柄の…

題名のセンス

今学期の大学では、ルソーを中心に扱った。本当はもっとマルクスに時間を割くつもりだったのだが、調子に乗って喋っているうちにそんな余裕がなくなってしまった。実は学内に右翼の学生が潜んでいて、ぼこぼこにされたりしたらどうしようなんて思っていたが…

父親学級

今日は自治体が主催する父親学級的なものに妻と行ってきた。今年に入って三度目の発熱から何とか復活して最初の外出。難儀な年である。 何やかんやで勉強になった。沐浴の仕方なんかは写真を見るだけではよくわからない部分があったのだが、ビニール製の気味…

体力

研究で得たものを改めて考えてみると、むつかしい本を読めるようになったということ以外には何もないということに気づかされる。げんなりする現実だ。いったい何をやっておったのだろう。できるようになったのがこれだけなのだから、もちろんまだ何もやって…

洗濯機

洗濯機を買った。これまでは例によって、一人暮らしを始めるときに買ったものを使っていた。いつだったか分厚い毛布を無理矢理に押し込んで洗おうとして「ばきっ」という音がして以来、ずっと異音がし続けていた。内槽がぐらぐらしていたんだろうな。とりあ…

機会原因論

この前、現代文の授業の折りに、「子供を作る」という表現には何となく違和感がある、「子供ができる」と言ったほうが実感に即しているような気がするという話をした。前者は、何か別の人格をもった別の個体が誕生するということを忘れていて、一人の人間を…

不思議

今年は五月に赤子が生まれることになっている。日ごとに大きくなってきているのが、腹の中で動く様子から、文字どおり手に取るようにしてわかる。最初は「ぽこんぽこん」という動きだったのが、いまでは「ぼこっ」やら「ぐいーん」やらがメインになっている…

朝の商売

今日の日経夕刊の一面に次のような記事が載っていた。 午前7時半、まだ人通りも少ない東京・八重洲のオフィス街に女性12人が集まってきた。会議室のテーブルに海や山、犬や猫などいろいろな写真やイラストの絵はがきが無造作に150枚ほど置いてある。 「何か…

旅行その3

こちらは海から見た、泊まった部屋のある建物。グランドハイアットです。バリ島の建物は四階建てくらいまでのものしかなく、横よりも縦のほうが長い建造物の多い東京で暮らしている身としては、広々とした印象を受けてよかった。できることなら縦長の建物に…

旅行その2

旅行で最初の驚いたのは、日暮里駅がきれいになっていたこと。京成線のホームがまったく変わってぴかぴかになっていた。スカイアクセス線を走るスカイライナー。覚えにくい。帰りにどの切符を買えばよいのか迷った。以前は特急券をけちって、快速だか何だか…

旅行その1

一週間、バリ島に行ってきて、昨日帰ってきた。一年遅れの新婚旅行と称して、バカンスを満喫した。行く前には、少しは観光をしようと思っていたのだけれど、実際にはどこにも行かなかった。広大なホテルの敷地からも食事以外にはほとんど出ず、何もしないで…

なぜだか

テレビのニュースで、知的なかんじのアナウンサーが「夜の熱中症にお気をつけください」と言っていた。 なぜだか、ものすごくエッチな印象を受けてしまった。

銘柄変更

久しぶりに煙草を変えた。マルボロの1mg。とうとうここまで来てしまった。これまではたぶんマルボロ→マルボロミディアム→マイルドセブンライトという順序で来たと思う。マイルドセブンにしたのは300円になったのを契機に。今回マルボロシリーズに回帰したの…

お勉強

巣立ってしまったかと思った燕、しばらく毎晩帰ってきて、朝になると出かけるというのが続いていたけれど、今日はとうとう最後の一羽になっていた。みんなはどうしたんでしょう。彼はどうするんでしょう。取り残された者の悲哀、俺はよーくわかるよ。 さて、…

田中

『コンビニアフロ田中』が、とうとう最終巻を迎えてしまった。二週間に一度の金曜日が楽しみだったのに。もともとはスピリッツで連載されていて、題名が、『○○アフロ田中』の「○○」の部分が「高校→中退→上京→さすらい」に変わっていった、というものである。…

つまらない文章

一般教養で哲学の授業をしようとすると、デカルトのような超王道か、あるいは身近な話題に結びつきやすい文章を選ぶことになる。学生に感想を書かせると、前者にはあまり心ひかれることがなく、後者に関しては本当に雄弁になる。しかし、学生が書いた感想の…

夏風邪か熱中症

風邪をひいた。直射日光の炎天下で自転車をこいで冷房のきいた図書館で作業をすることの繰り返しがよくなかったのかもしれない。ハーフパンツでサンダルというのも、体に負担をかけた。おかげで昨夜は長そでをきて震えながら寝ることになった。もしかしたら…

夏休み

くそ暑いですね。意地になってエアコンを使わないので、家では生きた心地がしない。今日は近所の区立図書館に逃げ込んだ。これでは結局、電気代をケチっているだけではないか。 論文の準備のために、アルカイダ、ビンラディン、テロ関連の本を積み上げていた…

また来年

今年、我が家のベランダの真下に、燕が巣を作った。これまでは二年連続で巣を作っている途中でカラスに壊されてしまっていたのだけれど、今年は子供たちが誕生して、元気にうんちを落としていた。 これは今月5日に撮ったもので、たぶん、生まれたその日か翌…

真理、発見しました

今日、授業の後で学生からこんな言葉を投げかけられた。 「先生、ひとつ真理を発見しました」 すごくありませんか? この言語感覚。身につけようと思ってできることではない。あまり友達もいなさそうだけれど、こういった種類の言葉を発してしまうと、きっと…

金と時

やっぱりサッカーっておもしろいですね。以前は深夜に海外のサッカーをやっていたような気がするけれど、最近は見かけない。地上波だけでも楽しめるのがよい。オリンピックだと、世界的に見ればどれだけへっぽこであっても日本選手が出場する競技ばかりが放…

鳩山首相は偉大な政治家なのかもしれない

記者会見を見た。どんな言い訳をするのかと思っていたら、「なぜ言ったことを実行することが不可能だったのか」ということを明快に説明していた。正直に言って、けっこう驚いた。日本の政治家の言葉の中心は「何でもやります」あるいは「何でもやれます」と…

墓参り旅行

連休中に木曾まで行ってきた。道路が混む時期に高速道路を利用するのは、もしかしたらはじめてかもしれない。もちろん自分で運転するわけではなく、バス利用だ。電車の接続がえらく悪いなかで見つけたこの交通手段、日程をまったく考えていなかった。とはい…

引用集

ワードファイルにして100頁を超えるF氏の引用集を、2年前くらいに作成していたことに、今日気づいた。引用を集めたことがあるという事実は覚えていて、講義で使えないかと思って開いてみたら、それだけの分量になっていた。博士論文を書くときには一度も使…

年度末

とうとう学生生活が終わってしまった。何の感慨もない。たぶんすでに気分は労働者兼主夫だったからでしょうね。論文を書くのもなんとか時間を捻出してというかんじだった。それでも10年も同じところに所属するというのはけっこうなものだ。これからは映画館…

社会常識

偉大なる横綱朝青龍が引退した。生きる歓びが一つ消滅した。最後の勝利を大先輩と共に見送ることができたのが、せめてもの幸運だ。 横綱に対する批判については措いておこう。どれも馬鹿らしいものばかりだ。今回は「相撲界」への批判について。気になるのは…