2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

現れと隠遁

コメントに応えて。公的空間に現れ、自らの思考を口にするということは、知識人であることの要件であることのように思う。しかし、現代ではそれがテレビ知識人に限定されてしまっていることは確かだ。その他に現れの空間が存在しない。そこに自らを晒すとい…

学問の世界を比喩で表す

昨日の記事で「自慰」という表現は不適切なのではないかという指摘を、ある方から受けた。そこで考え直してみた。 研究者たちは、とりあえず学会での口頭発表や論文などで、他の人たちに自分の成果を公にする。その意味では決して自慰ではない。自慰であるな…

出版

関心があって出版関係の本を二冊ほど。前者は岩波書店前社長によるもので、後者は元編集者現大学教員が書いたもの。 大塚信一『理想の出版を求めて』トランスビュー 大変におもしろかった。こんな時代もあったのねというかんじ。そりゃあ仕事もおもしろいで…

忙しい

月並みな表現だが、毎日があっという間に過ぎていく。これが終われば次はあれ。博士論文には手をつけられないけれど、だからといって無駄だったりつまらなかったりするわけではない。勉強したかったのにできていなかったことを、やらなければならない口実を…

頭の使い道

水曜日に行われる院ゼミのための原稿を仕上げる。題名は「自己解釈と倫理」。苦労した。今まで扱ったことのないテーマだし、文献研究とは異なった頭の使い方が必要だし。しかし、こういった感想をもらしてしまうのは、自分が単なる文献研究者になりつつある…

最近言及したキーワード

ブログの左横のところに、「最近言及したキーワード」というのが表示されるようにした。なかなかおもしろい。驚いたのは「フーコー」という言葉が他に比して圧倒的に多いということだ。頭の中はフーコーでいっぱい。そんなに書いたのだろうか。今日も言及し…

論文

昨日の午前、迷惑メールボックスの中に、投稿論文の採用通知を発見。ほとんど浮かれる間もなく就寝。結局喜びの感情はやってこなかった…。とりあえず一安心、というのが正直な感想。 ようやく投稿論文一本目。あとは紀要と、共著(専門外)のみ。お寒い始末で…

新年最初のブログ

通常であればブログで新年の挨拶をするのが慣例だとは思うが、年が明けてからすっかり時間がたってしまった。これというのも、このブログに読者がいるのかどうか全く不明だし(友人の一人には教えたし同居人は知っているから最低でも二人はいると思う)、そも…