2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

一年の終わり

一年が終わった。さっき除夜の鐘は叩いてきたので、年は改まったが、まだ始まったという気分ではない。 大晦日まで論文を書き続けて終わったため、まだその熱が残っているような気分だ。今日まで取り組んでいたのは、共著の短いもの。半ば相手が定めてくれた…

さらに補足

日本全体が超国家主義に走っていたかのように見える重要な要素を挙げることを忘れていた。それは恐怖だ。兵士たちは他国の兵士による殺害の恐怖に見舞われれば、その恐怖を殺すために何らかの信に縋りつく必要があるかもしれない。殺害する機械としての人間…

補足

様々な誤解がありそうなので、昨日書いたものに若干の補足しておきたい。 日本の現状についての認識については、あらゆる〈信〉が存在しないのではないだろうかということに関してはあまり変更はない。丸山眞男が『日本の思想』で展開した「精神的雑居性」に…

社会主義を再考してもよいのではないだろうか

最近、現代フランスの政治哲学のテクストを読む読書会に参加している。この手の領域を専門にしている人たちと親しく会話をする機会がこれまでなかったので、いろいろと勉強になる。それと同時に、自分の立ち位置や日本の現実に対する認識が少しずつ変化して…