頭の使い道

水曜日に行われる院ゼミのための原稿を仕上げる。題名は「自己解釈と倫理」。苦労した。今まで扱ったことのないテーマだし、文献研究とは異なった頭の使い方が必要だし。しかし、こういった感想をもらしてしまうのは、自分が単なる文献研究者になりつつある徴候かもしれない。いかんぞ、自分。両方をこなせるようにしたいものです。
しかし、こういった機会でもないと、こういった頭の使い方をすることもない。論じたくてもその場すらない。だから非常に貴重である。自分としてはけっこう出来がいいので、どこかで何かに使えないものかと卑しい策略を練ってしまう。まあ、偉くなったらもう少し練り直して、というところなのだろう。
なんやかんや言いながら、少しはいろいろなことができるようになってきた気がする。何年も前に読んだ本が身になってもきた。これからも頭の中身をスクラップ・アンド・ビルドで作り直していこう。