洗濯機

洗濯機を買った。これまでは例によって、一人暮らしを始めるときに買ったものを使っていた。いつだったか分厚い毛布を無理矢理に押し込んで洗おうとして「ばきっ」という音がして以来、ずっと異音がし続けていた。内槽がぐらぐらしていたんだろうな。とりあえずぐるぐる回ることだし、そのまま使っていた。
問題は音だけではなく、いろいろ汚れていたこともある。かつて住んでいたアパートでは、台所に洗濯機置き場があったのだが、その台所の構造が少し変わっていた。通常はガスコンロの真上に設置されるはずの換気扇が、なぜか1メートル以上離れた背後に位置していたのである。面倒で生姜焼きばかり作っていた時期は、毎日のように蒸発した油が台所を横切っていたわけである。おかげでいつも台所はべたべただった。迂闊だったのは、料理をするときによく洗濯機の蓋を閉め忘れていたことである。なるべくカビが生えてほしくなかったので、洗濯をした後、蓋を開けて乾かしておくようにしていたのだが(効果のほどは不明)、料理をするときに閉め忘れていたのだ。おかげでよく中身がべたべたになっていた。洗濯槽は服と一緒に洗ってしまっていたけれど、水がたまらない部分は、油に後からこびりついた埃で黒くなっていた。すでに洗濯物には影響なかったと思うけど、なんか気持ち悪い。妻は気にならなかったのだろうか。見たくないものは見えなくなるというのは、人間のよいところだ。
というわけで、新しいのを買った。今までは4.2キロのサイズだったのが、一気に8キロまでいけるようになった。そのわりにはコンパクトで、洗濯機置き場にも余裕をもって収まった。外槽と内槽の間のカビが洗濯物の中に紛れ込まないように、内槽に穴が開いていない。清潔だ。そしてデザインがすてき。なぜか「未来都市」という言葉が思い浮かぶ。なんだか立派になっちゃって、と言いたくなる。電気屋が帰ってから即座に使ってみたけれど、よい。今までは、たぶん洗剤の混ざった水がぱちゃぱちゃしていただけだったようだ。これまで柔軟剤の効果をまったく認識できなかったのは、洗濯機のせいだったらしい。
ふと我に帰ったけれど、無意味な文章を情熱的に書いてしまうというのは、きっとブログの特性なんでしょうね。何の情報もない。せめてどの商品だったのかくらいは挙げておかねば。

いや、ふつうかな? 10年で電化製品の製品はずいぶん向上するんですねえ。しかしプラズマクラスターってのは何なのでしょう。ちょっとびびってます。