性格が悪い

巡り巡って、ニーチェ道徳の系譜』を読んでいる。フーコーとの繋がり、特に『監視と処罰』への影響も理解できた。それだけでなく、いわゆる大陸系の哲学は、本当にキリスト教哲学なのだということも実感。リクールを読んでいる途中だけになおさらその印象は大きい。実際には分析系の人でも、生命倫理のような話に手を出すときには、君はクリスチャンだっけと突っ込みを入れたくなるようなことを言う人は多い。
道徳の系譜』だが、最後に読んだのは大学に入学したかしないかというよちよちの状態だったため、内容などほとんど頭に残っていなかった。しかし内容よりも、ニーチェって本当に性格が悪いんだなあ…。ルサンチマンなしに畜群を蹴散らそうとしている姿というのは、このようなものなのだろうか。仮にこれがルサンチマンに発するものでないのだとしたら、私も立派に畜群の一員ということなのだろう。