一年が経ちまして

本日は同居人と暮らし始めて一周年。様々あった。感慨深いと言えるほどに落ち着いたというわけでもない。それでも、わずかな期間とはいえ、これだけやってこられたということは、自分なりには大したものだと、少しは思う。お互い多くのことが激変した。その中でもそれなりに、生活の形はできてきた。これから先、変わらぬ毎日を送ることができる保証はない、というよりは、変わってもらわなければ困る状況に自分はあるわけなので、先々もまた別の苦労があるとは思う。とはいえ、その日その日を生きていくという近視眼的なやり方以外には、自分は何も知らない。
とにかく、その日を生きるという以上のことはない。そして、誰かと暮らすことには、誰かと暮らすということ以上の目的は何もないのだと、いまのところは思う。これもまた、年齢と時期による視野の狭い物事の捉えかたによるものなのかもしれないけれど。まあ、わからないものはわからない。楽しいだけがよいことだとも思わない。もっと若いころもそうだけれど、年を重ねるにつれて、何とかやっていくことができるというそのことが、何よりも必要となるような気がする。もちろん、いまのところはそう思う、というだけではあるけれど。
そんなわけで今日は豪華な食事。家の前の魚屋で刺身を買い込み、デパートで少しだけ酒と食材を買い足し、実家で父が育てた野菜を切ったり茹でたり。実家を出てから7年くらいだろうか。自分の味ができつつある。とはいえ、一人で暮らしていたら、こんなに熱心に料理をすることもないと思う。何はともあれ、それなしにはありえないような形で、いまは生きているような気がする。