今日の出来事

来週からいよいよ始まってしまう仕事のために、今日はネクタイとシャツを買ってきた。再び現代文講師として、いたいけな高校生たちの親御さんたちから金銭を強奪するのである。申し訳ない。せめて、立派な非順応的な大人へと育成するよう努力する所存である。知性が気弱さへと至る場合もあるものの、本来であればそれは「やくざ」な人間を作り上げるためのものだと思う。高学歴反社会的人間を製造するよう精一杯努力しよう。以前も教えていたことのある職場だが、今回はスーツ。服を考えるのが面倒だし。以前は1シーズン3パターンくらいの服装で乗り切っていたが、貧乏そうな講師が教壇に立っていては心配と不安から免れないだろうし。ズラッと並ぶネクタイを見ていて、ストライプのネクタイはサラリーマンっぽく見えるのかもねえと思って、それ以外のものに。本当は線が並んでいるのって好きなんだけど。線路とか。
ついでに蕎麦屋、本屋、喫茶店に寄る。池袋に行くたびに、このうちの二つには立ち寄っているような気がする。三ついっぺんというのははじめてのことかもしれない。まあ、あまり考えて行動しているわけではないし、日々の出来事など端から忘れていくので、いつも同じ行動をとっているのかもしれないけれど、覚えていないのだから知ったことではない。本屋で何を読んでよいのやらわからなくなり、蕎麦屋ではかけそばを二玉食べ、喫茶店ではコーヒーを飲んだ。真面目に研究用の本を読んでいて休憩に目を上げたら、なんだかいろいろな人がいた。いろいろな人がいるなあというそのまんまの感想をもった。部屋にこもっているよりも、好き勝手にしている人たちの中にいたほうが読書が進むこともある。
ああ、酔ってきた。ここから今日再読したフーコーの発言と、それに絡めて現代の共和主義の政治理論がいかにくだらなくて根本から馬鹿げているか、政治と言説実践との関係について書こうと思っていたのだけど、また今度。目が覚めたらぜんぶ忘れているかもしれない。無常なり。