出してきた

今日、博士論文を提出した。土曜日に製本して昨日を一日要約やら書類の作成やらに割くことができたので、珍しく何の不備もなく提出できた。めでたしめでたし。
苦労したのが背表紙づくり。原稿用紙換算で490枚ほどだけれど、両面印刷にすると厚さはわずか1センチほど。くるみ製本で、でこぼこの紙にしたので、8ポイントの縦書きで題名を書き、コピーアンドペーストを繰り返す。印刷して鋏で細く切って、セロハンテープで張り付ける。それを五冊。けっこうきれに仕上がった。図画工作は苦手だったけれど、単純作業はわりにできる。
天気がよいので動物園にでも行きたかったのだけれど、あいにく月曜日は休園。無念なり。仕方なく、いつものように本屋をぶらぶらして、喫茶店の屋外席で読書。工夫がない。暑いし人が多いし。新宿は嫌いです。西口の喫煙所で煙草を吸っていたら、外国人観光客カップルが、Wow, smokers!なんていいながら写真を撮っている。狭い空間に30人くらいの人々がひしめいて喫煙しているのだから、まあそりゃあすごいわな。別に外国人でなくてもぎょっとする。景観を損ねるという理由で灰皿が撤去されるのか、それとも喫煙所を増やすのか。まあ、後者が検討されることなく前者でしょうね。
家に帰ったら以前出していた公募の結果通知。見事に落選。ちーん。そっすよね。ああ、地方都市での生活、憧れの平穏な日々…。失われる若さ、抜け落ちる髪の毛、しぼんでいくやる気、取り入れられる洗濯物…。
しかし意外なことに、あまり燃え尽きなかった。ようやく重荷を下ろすことができて、今後の研究の方向を考え始めた。幸い、月末に演習の発表があるので、そこで簡単に喋ることにしよう。そして方々に添付ファイルで送ろう。もうこれからは好きにやらせてもらいます。あとは本にするための画策か。早くぜんぶ片づけたい。
明日はふつうに仕事。休みたいですねえ。