子供の声

騒音とされるんですね。驚いた。確かにうるさいことはある。しかし子供は騒ぐものだ。周囲の迷惑など考えずに行動し、怒られるのを避けながら裏目をかくというのは子供の特権だ。それでも、うるさいものはうるさいのかもしれない。それは仕方がない。どちらが退くか我慢勝負、と言いたいところだけど、子供は残念ながら弱者だ。子供の親と、うるさいと言う大人と、この両者の争いというのは、少しちがう。
これはまあ、場当たり次第で何とかしていく問題だろう。
しかし驚くのは、これが裁判で、法的命令を下すか否かという問題として扱われるというところだろう。誰を被告として訴えているのか、いまひとつ理解できない。「管理」している大人なのか、それとも、子供が騒ぐ余地のない空間設計をしなかった「管理者」なのか。苦情ではなく裁判だというところに、気持ち悪さを感じてしまう。テレビのバラエティー番組の物真似ばかりをして、大声で下劣なことを言っている子供なんてのは、確かに耐え難い。しかしそれは、大人の言葉をオウムのように繰り返しているだけだ。騒音でしかない子供の声を作り出しているテレビというのは、扱いが難しい。
まとまりがない。