再び準備

ここ最近は、月末に行われる応用倫理の研究会の準備をしている。「テロリズム」について発表する。応用倫理でテロリズム? そう、なんだっていいのだ。学生の業績を増やすために行われているちんけな研究会なので。この種の「言ってはいけないこと」を、声を大にして言いたくなってしまうのは、私がお子ちゃまだからか、それとも象徴秩序を理解できない欠陥を有した頭をもっているからなのか。どうせなら、研究会のその場でそういった種類の話をしてみたい。顰蹙買うかな。先生もかわいそうだし。
そんなこんなでいろいろな本を読んでいると、頭は暴力とイデオロギーの話から離れなくなる。そして、まずいことに(?)、ますます左翼的な人間になってくる。話を世界規模に広げて考えると、マルクス主義はいまだにリアリティをもった理論なのではなかろうかと思ってしまう。もちろん、それ自体が象徴秩序として機能し信仰の対象となり、「現実」と取り違えられるとえらいことになるわけだけど。紋切り型ではあるけれど、批判的継承ということを肝に銘じておきたい。
ラカン派の精神分析学が、テロリズムを含んだ現在を分析するのにとても使えるような気がする。とりあえずやってみよう。